自律神経の働きを理解するための生理学・生化学

自律神経の神経伝達物質とレセプターとイオンチャネル

自律神経の働きを理解するためには、その基本単位である神経細胞間の情報伝達の仕組みを生理学・生化学の側面から理解する必要があります。神経細胞の活動は、細胞内と細胞外に存在するイオンの濃度を巧みに利用することで実現されています。その基本要素は、受容体(レセプター)やイオンチャネルやイオンポンプ等です。ここでは、交感神経や副交感神経等の神経系活動に共通するイオンの制御の仕組みを解説します。

自律神経の神経伝達物質とレセプターとイオンチャネル

アセチルコリンとアセチルコリン受容体 ~副交感神経を中心に~

副交感神経と関係の深いアセチルコリンですが、副交感神経のみならず様々な神経で神経伝達物質として利用されています。それは、アセチルコリンの受容体に様々なバリエーションがあり、それぞれがアセチルコリンによって活性化された後の細胞への作用が異なることを暗示しています。ここでは、副交感神経を中心に、各種アセチルコリンレセプターの働きを解説することによって、アセチルコリンの作用の理解を深めます。

アセチルコリンとアセチルコリン受容体 ~副交感神経を中心に~

ノルアドレナリンとアドレナリン受容体 ~交感神経を中心に~

交感神経活動と関係の深いアドレナリン、ノルアドレナリン等のカテコールアミンについて、交感神経活動を中心に解説します。カテコールアミンの作用も、その受容体であるアドレナリン受容体の種類によって大きく異なってきます。ここでは、各種アドレナリン受容体の働きを解説することによって、ノルアドレナリン等のカテコラミンの作用の理解を深めます。

ノルアドレナリンとアドレナリン受容体 ~交感神経を中心に~

交感神経・副交感神経・運動神経における神経伝達物質のまとめ

交感神経、副交感神経、運動神経の末梢神経において利用されている神経伝達物質とその受容体反応の解説のまとめをします。各末梢神経の働き方の類似性と相違性を整理することで、生体内における自律神経とその臓器調節機構の複雑さの理解を深めます。

交感神経・副交感神経・運動神経における神経伝達物質のまとめ